友人のホームパーティで知り合ったという平尾香奈枝さんと北村友佐さん。ともに音楽を愛するふたりが選んだのは、大自然に包まれた、北海道の『ホテルニドム』でした。美しい緑と湖に見守られたパーティの様子をレポートします。
平尾香奈枝さんと北村友佐(ゆうすけ)さんは、『ホテルニドム』で豊かな自然に抱かれた憧れのガーデン・ウエディングを実現しました。英国カントリーサイドの邸宅庭園をイメージしたイングリッシュ・ガーデン「シピリカの花園」ではバラを基調に春から秋までゲラニウムやアスターの花暦が続き、英国コッツウォルズ地方の19世紀の噴水や扉も加わって、ゴージャス感たっぷり。英国マナーハウススタイルのパーティにゲストも満ち足りた時間を過ごしました。 ふたりの出会いは友人のホームパーティ。バイオリンをたしなむ友佐さんと、音大出身の作曲家・ピアニストの香奈枝さんが、初対面ながら友人のためにともに演奏したことが永遠の愛の始まりに。挙式に選んだ「森の教会」は、世界的な音楽家、レナード・バーンスタインが滞在したメモリアルコテージ。披露宴では「奇跡のような巡り合いに感謝したい」と語るふたりが香奈枝さん作曲の「未来へ」を奏で、花と音楽に彩られた祝宴となりました。
▲約500万㎡の敷地は北海道ならではのスケール感。
<写真左>「本当に・美しい」を意味するアイヌ語に由来する「シピリカの花園」の緑が、初々しいふたりを優しく見守ります。
<写真右上>「シピリカの花園」は倉本聰脚本のテレビドラマ「風のガーデン」の庭園デザイナー、上野砂由紀さんの設計。
<写真右下>「ローズガゼボ」のバラをはじめアジサイ、ラベンダー、カンパニュラ、ユリが競演する庭。
<写真左>ふたりをガーデンへ導く荘厳な「ヴィクトリアローズゲート」。
<写真右>ニドムドレスハウスでひと目ぼれした純白のドレスにナチュラルで清楚なブーケ。香奈枝さんは「フローリスト彩花」スタッフと何度もメールのやり取り
をして理想のブーケに。
<写真上>「ニドム 森の教会」では愛の誓いを森に浮かび上がる純白の十字架に。四季折々の自然が祝福。
<写真下>2匹のベアーが微笑む手作りリングピロー。
<写真上>海上保安庁に勤務する友佐さんらしく、パーティのフラワーはアジサイで海の青色を表現。
<写真右下>ゲストテーブルに海の生き物をアレンジして季節感も満載。
<写真左下>ウエルカム・ボードはふたりで集めた流木と貝殻で手作り。ゲストからのメッセージは音楽家らしくレコードに寄せ書き。
季節のフルーツを全面にちりばめたケーキ。披露宴の花嫁は、エアリィで柔らかなヘアにチェンジして華やかさを演出しました。
<写真上>森の彩和食「贅」コース「アンサンブル炭火のご馳走」の北海道食材。
<写真右下>「シェフからのサプライズ」の皿では、毛蟹とフルーツの柚子ジュレがけ、ウニ入りポテトの球体など創作和食が美味しく贅を競います。
<写真左下>総料理長みずから最高級備長炭で焼き上げ、熱々をサービス。
<写真上>幸せを願ってバルーンリリース。シックなカラードレスには、淡いピンクの花冠と鮮やかなバラのブーケが好バランス。
<写真下>ふたりで奏でる「未来へ」に会場は感動。「ニドム 森の教会」にはバーンスタインのサインが記されているピアノも。
取材・構成・文/堀 朋子